MasterQuest Fantasy

コンピュータにDM/GM(ダンジョンマスター/ゲームマスター)を任せ、ソロでプレイするテーブルトップRPG(TTRPGまたはTRPG)のようなゲーム。ベースはほぼDungeons & Dragons(ダンジョンズ&ドラゴンズ/DnD)のため、好きな人は心をくすぐられる作品かもしれません。メインクエストや遭遇、ダンジョン内、マップ上の場所(Settlement、Landmark、Dungeon)などはキャラクターごとにランダムで配置されます。また遭遇での会話、酒場での噂などもランダム生成されます(メッセージはいくつかのパターンを組み合わせて作成)。

キャラクターメイクは性別(男女)、種族(人間、ドワーフ、エルフ)、クラス(ファイター、レンジャー、ローグ、クレリック、ウィザード)、属性(9種類)から選択することになります。各ステータスはダイスを振って決定しますが、性別、種族などを変更すると自動的にダイスが振られる仕様なので注意してください。中央ペインは性別や種族などによる能力値補正の説明となっています。それぞれ特徴がありますので好きなように選択してください。なおキャラクターのポートレートは種類が多くありません。
能力値を決めるダイスはなんどでもやり直すことが可能です。ゲームを開始した後はレベルアップ(3の倍数レベルごと)やポーション、装備でのみしか能力値は上げることができません。数値の下に表示されているプラスマイナスは能力修正値と呼ばれるものです。10~11が0で能力値がそれより2低い毎にマイナス、高い毎にプラスの能力修正値が付きます。これはゲーム中の判定に使用されるため、マイナス値は避けるほうがいいでしょう(それでなくても判定でd20が振られますが、低い値が出まくります)。タレントは基本2つで変更が可能です。さらにクラスで追加があったりします(あとは4の倍数毎に選択して追加可能です)。
メインクエストのテーマはランダムかリストボックスから選択することが可能です。メインクエストが発生する条件は3つあり、それはランダムで生成されます。

ゲームを開始するとワールドマップが表示されます。この1枚がプレイヤーが探検する世界そのもので他に変遷することはありません(ワールドマップ自体は数種類ありますが集落やランドマーク、ダンジョンはランダムで配置されます)。プレイヤー自身の開始位置もランダムだったりします。モノクロで表示されるためプレイヤーの位置がわかりにくいと思いますが、左下にある虫眼鏡の右横にあるアイコン(ランドマーク、集落、ダンジョンの順)をクリックすることで名称を非表示にできます。
右下のアイコンは魔法、食事、休息、祈り、ゲーム終了です。魔法は覚えていなければ当然使えませんが、魔法使い以外でもCodex(写本)を使って覚えることができますが、能力判定があるため失敗することもあります(失敗するとお金を失ったり、どこかへ転移したりします)。祈りは神に対して行うものですが、マイナス要素を含んでいます。ひどいと即死もあるので多用どころか使用しないほうがいいかも(99d6ダメージ、運の減少、全能力値-1があります)。
画面の左にはキャラクターシートやインベントリなどがあります。切り替えは上部のアイコンをクリックすることで行えます。インベントリは食料、お金装備品+バックパック(6枠)となります。装備する際はバックパックの一覧から選択して表示されるウィンドウで行います。外す場合は装備品のアイテム名をクリックして同様の手順で行えますし、装備を変更する際はバックパック内のアイテムを装備することで自動的に付け替えが可能です。日誌はメインストーリーです。その下にやるべきことが書かれています。何をすべきかの指針になります。イベントログはあまり見ることはないとは思います。
マップの移動はマップ上の名前をクリックして進みます。一度移動しはじめるとキャンセルはできません。ここが気をつけるポイントの1つですが、スタミナと空腹度です。移動途中でもどちらかが限界値にきたらメッセージが表示されますが、選択肢を間違えると即ゲームーバーになるので注意(例えば、空腹度が限界なら食事を選択しなければなりませんが、休息を選択すると飢餓でゲームオーバー)。休息は制限なく行えますが、食事は食料をもっていなければならないので常に在庫に注意を払う必要があります。
移動を始めるとたまにEncounter(遭遇)があります。内容は様々ですが、結果は能力判定となります。うまくいけばお金や経験値を得ることが可能ですが、失敗すると戦闘になったりすることもあります。ランドマークでは常にイベントが発生します(一度のみ)。いくつかの選択肢がありますので、どうするかを決めます。遭遇と同じく立ち去ることも可能なのでHPなどを考慮して行動しましょう。
ダンジョンもランダムで生成されますが、一番注意しなければならないのは戦闘で逃げることができない点です。つまり、強敵が出現してしまったらどちらからが倒れるまで戦うしかありません。また罠や宝箱などもあります。罠は運よく見つけられたら無視することも可能ですが、見つけられず能力判定に失敗すると罠によっては即死します。宝箱も必ずしも開けられるわけではありません(挑戦は1回のみ)。クエストによってはダンジョン内でアイテムを発見する必要がありますが、まずはレベルアップしてから挑むようにしましょう。
・アイテムを獲得した際に「undefined」というアイテムが生成されてしまい、アイテムを選択するとゲームがフリーズ。売却するとお金がおかしな表示になり、買い物ができなくなります(売却はできても表示はかわりません)。
・ダンジョン内でゲームを終了すると再開した際にワールドマップが表示されない(一度ダンジョンに入り、すぐに出て、メインメニューに戻って再開すれば回復)。
・クエスト関係の宇宙の印章を入手した際にゲームが進行不能になる(ゲームがフリーズする)。強制終了し再開すれば続きはできますが、クリアできるかどうか不明。このエラーが日本語化によるものかどうかも不明。
おま環ではあっても1年前に報告があるのもかかわらずSteamクライアントからの起動しないバグをはじめ、各種バグが放置されたままなのがとても残念です。ゲーム自体は悪くはないのです。バランスが少し悪かったりしますがついついプレイをしたくなります(ゲームブック本とかをプレイしたことがない層はそんな気持ちにはならないかもですが)。あまり売れているようには思えないので修正にリソースを避けないのかもしれませんが、どうにかしてほしいものです。
そうそう、このゲームは英語のみですが、私は日本語化してプレイしています。Steamのフレンドも所持している方が少ないので配布まではしなくていいのかなと思っています。